2025年9月28日〜10月8日、滋賀県がまるごとスポーツの舞台になりました!この秋、滋賀で開催されたのは「わたSHIGA輝く国スポ」。県内各地の会場でさまざまな競技が行われ、応援の声や拍手が日常の風景になる――そんな11日間でした。
国スポは、全国の都道府県が参加する日本最大級のスポーツ大会。滋賀県での開催となった今回は、熱戦の数々はもちろん、会場のにぎわい、滋賀ならではの工夫やおもてなしも大きな見どころでした。
この大会、何がすごかった?滋賀県チームの結果は?この記事では、11日間にわたる滋賀大会から、特に印象的だったシーンをピックアップしてお届けします!
都道府県の力がひとつになる、日本最大級のスポーツの祭典「国スポ」
「国スポ」は、都道府県対抗で戦う日本最大級のスポーツの祭典。全国から選手団が集まり、競技ごとの成績を積み上げて「天皇杯(男女総合優勝)」と「皇后杯(女子総合優勝)」を目指します。
国スポの特徴は、個人やチームの活躍がそのまま「県の力」として結集するところ。普段は別々のチームや学校で活動している選手たちが、同じ都道府県の代表として力を合わせ、競技に挑むのも国スポならではの見どころです。
毎年、各都道府県の持ち回りで開催されている国スポ。競技は県内各地の会場で実施され、観戦に訪れる人、運営を支える人、選手を迎える地域が一体となって大会をつくり上げています。
2025年の国スポは、滋賀県が舞台!いつもの道が会場に向かう人々で賑わったり、休日の予定が“国スポ中心”になったり。県全体がスポーツでつながる、ワクワクする期間になりました。それでは早速、滋賀大会のハイライトを振り返っていきましょう!
スタジアムが琵琶湖カラーに!期待と歓声に包まれた開会式
開会式が行われたのは、この大会に向けて新築された「平和堂HATOスタジアム」。滋賀県最大の陸上競技場で、彦根城や伊吹山をバックにのびのびと観戦できるのが魅力です。
来場者をもてなす「おもてなSHIGAエリア」では、近江牛の試食や地元企業の体験ブースが大盛況!
開会式前のウェルカムフェスタでは、滋賀県出身のアスリートたちと「滋賀レイキッズ」の小学6年生チームがリレー対決!
結果は桐生祥秀さん、大橋悠依さん、松田宣浩さん、宇田秀生さんのアスリートチームの勝利でしたが、次世代アスリート集団として選ばれた小学生たちの走りも力強く、スピード感あるリレーに会場から大きな拍手が送られました。
続くオープニングプログラムではダンスや音楽のパフォーマンスが披露され、1万7000人以上が集うスタジアムが熱気に満ちていきます。
式典が始まると、天皇皇后両陛下ご臨席のもと、47都道府県から集まった約2500人の選手団が次々に入場。最後に滋賀の選手たちが登場すると、会場からひときわ大きな歓声が上がりました。
続いて行われた国歌独唱は、西川貴教さんが担当。歌声がスタジアムに響き、会場は厳かな雰囲気に包まれます。
県内19市町で採火された炬火は、4名の炬火走者と伴走する子どもたちで運ばれ、炬火台に点火。こうして、11日間にわたる熱戦の幕が上がります。
「湖国の感動 未来へつなぐ」をスローガンに掲げた今大会。クライマックスでは西川さんによるミニコンサートも行われ、観客が水色のタオルを掲げてスタジアム全体を琵琶湖に見立てる演出で開幕を告げました。
地域ごとの工夫が光る!「おもてなし」の心があふれた会場風景
競技が始まると、会場ごとに工夫を凝らしたおもてなしが盛りだくさん!名物の振る舞いや来場者が楽しめるブース、滋賀ならではのアイデアにあふれた演出が、選手や観客を迎えます。
ボクシングの会場となった能登川アリーナでは、グローブをつけたとび太くんが登場し、会場の人気者に!
近江商人の郷土食「泥亀汁(どんがめじる)」のふるまいも注目を集めました。なすとごまが入った優しい味わいの味噌汁は、かつて近江商人が夏バテ防止に飲んでいた栄養たっぷりの一杯。東近江商工会女性部のみなさんの明るい声が飛び交う中、選手たちが味噌汁でパワーチャージする姿も見られました。
ゴルフが行われた琵琶湖カントリー倶楽部では、「朝ヨガ」や「子供向けスナッグゴルフ体験」「移動図書館」「プロ講師によるゴルフレッスン」など、大人から子どもまで楽しめるイベントが次々と登場!
ハンドボールの会場となったプロシードアリーナHIKONEでは、市内の中学生たちが47都道府県をテーマに描いたのぼりがお出迎え!地域ごとの名所や名物がカラフルに描かれ、会場を彩ります。
地域のキャラクターとコラボした限定グッズも販売され、「大会の記念になる!」と、選手がお土産に選ぶ場面も。どの会場も、地元・滋賀の人たちの「応援したい!」という気持ちで溢れていたのが印象的でした。
声援を力に、滋賀県チームがつかんだ総合優勝
大会が進むにつれ、滋賀県チームの活躍にも注目が集まります。地元開催ということもあり、多くの会場で選手たちの熱戦に大きな声援が送られました。
柔道では女子チームが2年ぶりの優勝!トライアスロン競技で滋賀県男子代表の内田弦大選手が優勝、馬術では合計12個のメダルを獲得するなど、圧巻の活躍が見られました。
剣道、テニス、カヌー、アーチェリー、体操など、多数の競技で上位入賞が続きます。こうした一つひとつの結果がつながり、滋賀県は天皇杯・皇后杯をダブルで獲得。44年ぶり2度目の総合優勝は、選手と県民が一緒につかんだ最高のフィナーレでした!
健闘をたたえ、ブルーインパルスが飛行! 感動で締めくくられた閉会式
大会最終日、平和堂HATOスタジアムで行われた閉会式には、競技を終えた選手たちが集まり、スタンドはお祝いムードと名残惜しさが入り混じった雰囲気。客席から拍手が絶えず、最後まで大会を見届けようとするたくさんの観客が集まりました。
式典の前には華やかなフラダンスパフォーマンスや江州音頭健康体操が披露され、会場を盛り上げました。
閉会式では、晴れ渡る空をブルーインパルスが翔け抜け、会場は感動のフィナーレへ。
表彰式で男女総合優勝・女子総合優勝の2冠を果たした滋賀県の名が呼ばれると、会場には大きな喜びの拍手が広がります。佳子内親王殿下から天皇杯・皇后杯が授与されると、選手団は深い礼とともに晴れやかな笑顔を見せてくれました。
式の終盤には、大会を支えてきた炬火が国スポ出場選手から障スポ出場選手へと手渡され、大会旗は三日月知事から次期開催地・青森県の宮下知事へ。
式典の最後には、滋賀県選手団がフィールド上に花道をつくり、全国の選手を拍手で送り出す場面も。「おつかれさま」の言葉がフィールドにあふれ、あたたかな感動に包まれる中、11日間の大会は幕を閉じました。
滋賀がひとつになった11日間、スポーツが生んだ感動と出会い
11日間にわたって開催された「わたSHIGA輝く国スポ」。競技の舞台になった会場、地域ごとのおもてなし、そして選手と観客が交わした無数の拍手と声援。その一つひとつが重なり、忘れられない景色が県内各地に広がりました。
スポーツをきっかけに人が集い、笑顔が生まれ、地域の力が形になった今回の国スポ。滋賀県が一丸となって迎え、もてなし、盛り上げたこの経験は、きっとこれからのスポーツと地域の未来にもつながっていきます。
この国スポで生まれた感動や、スポーツへの興味・発見を胸に、これからも滋賀の選手たちを、みんなで応援していきましょう!
(文・林由佳里)
(公開日・2026年1月9日)
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