#008 ビワイチ 自転車で琵琶湖を一周する『ビワイチ』で“日本一”のスケールに挑戦!

自転車で琵琶湖を一周する『ビワイチ』で“日本一”のスケールに挑戦!

日本最大の湖、琵琶湖。その周囲を自転車で一周すると約200km。草津駅から神戸市の三ノ宮駅間が約100kmなので、その往復と考えるとけっこうな距離ですよね。距離だけを聞いて挫折しそうになってしまいますが、じつは、琵琶湖を一周する=通称『ビワイチ』が、いまサイクリストの間でブームとなっています!雄大な琵琶湖のふちを縫うように走る爽快感、そしてスタートとゴールを同じポイントに一周し、日本一を制したような気分になれる達成感がその理由のひとつです。

自転車だから出会える!滋賀と琵琶湖の魅力

琵琶湖沿いには整備されたサイクリング専用ルートや、ビワイチをサポートする施設がたくさんあります。サイクリスト向けの宿泊施設もあるので、旅行気分で日数をかけて走れば、誰でもビワイチは達成できるんですよ。

「駆け抜ける身体にぶつかる澄んだ空気の心地良さ、囲まれる緑と湖の先に浮かぶ山々、濃い藍色からエメラルド色まで多様に変化する湖面。全身を使って“滋賀の自然”を実感できるのがビワイチの魅力。
雄大な琵琶湖を前にした開放感は格別です!

車や電車でもビワイチできますが、普段は通り過ぎてしまうような脇道に入ってみたり、気になるお店にふらっと立ち寄ったり、時間をかけて自由に回れるのは自転車ならでは。
目的地までの道中も楽しめるのが自転車の良さです。
今回は、ビワイチという言葉を世に広めた草分け的存在の『五環生活』代表の田中将人さんに、ビワイチにチャレンジする前に知っておくべきポイントを伺いました。

旅をカスタマイズする楽しさ!ビワイチおすすめスポットをご紹介

米原駅直結の『びわこ一周レンタサイクル米原駅サイクルステーション』を運営する『五環生活』は、約10年前から“五感+環境+暮らし”をコンセプトに、スローライフを提唱してきました。その活動の一環として“エコと自転車”を掛け合わせ、五感を刺激するビワイチの楽しみを広く伝えています。

「ビワイチの魅力は、滋賀の観光を自分でカスタマイズできること」と田中さん。「一周することだけでなく、ぜひあらかじめ行きたい場所や見たいもの、食べたいものを調べておいて、計画段階からワクワク楽しんでください。」

北湖には琵琶湖の景観が楽しめる展望スポットがたくさん!琵琶湖のてっぺん・奥琵琶湖からは、湖を北から見下ろした絶景が望めます。
途中、ちょっと長めの坂もありますが、時には苦難も旅の醍醐味。上り切ったあとの、感動や達成感も旅の思い出の一ページになります。

南湖は由緒ある寺社仏閣がいろいろ。
観光地も多いので、滋賀の歴史を辿ったり、文化に触れたり、滋賀の奥深い魅力が発見できます。滋賀の食文化を楽しめるお店もたくさんありますよ。

さらに人気のスポットは『琵琶湖大橋』の中心にある展望デッキ。
ここから琵琶湖の北側を見渡せば、湖面が水平線のように放物線状に見えるそう。琵琶湖の広さと偉大さに出会えます。琵琶湖大橋を二回渡れるよう、八の字でコースを設定する人もいるのだとか。

ビワイチを安心安全に楽しむために適切な装備を!

ビワイチに挑戦するなら、ぜひおすすめしたいのはスポーツバイクです。中には普段の通学用自転車やママチャリでビワイチを成し遂げてしまうツワモノもいるそうですが、長距離向けのスポーツバイクの方が、あまり疲れることなく安全に走れます。購入しなくても、県内にはスポーツバイクがレンタルできる施設も増えていますので、まずはレンタルで乗り心地を比べてみるのもいいですね。

スポーツバイクはギア(変速機)が充実しているのが特徴のひとつ。ギアを選択すれば、坂道でも平坦な道でも一定の力で漕ぎ続けられるので無駄な体力を消耗しません。ジョギングするくらいの力で漕げるくらいに調整しましょう。
注意点は、必ずペダルをこぎながらギアチェンジすること。停止した状態でギアチェンジをして走りだすと、ギアが壊れてスポーツバイクそのものが使えなくなってしまうことも。途中でむなしくリタイヤ…なんてことにならないためにも、操作の基本は覚えておきましょう。

続いて服装。万が一の危険に備えて、ヘルメットは必ず被りましょう!服は動きやすく、ダボついたシルエットでなければOK。山ガールのように、アイテムを揃えて可愛いスポーツファッションを楽しむのもいいですね。ただし、肌の露出は控えめに!油断すると一日で真っ黒に日焼けしてしまいます。日焼け対策として、インナーやスパッツを履くことをおすすめします。転倒した時にも、擦り傷などから身体を守ってくれます。
身につけるもの=自分の身を守るという考え方で、手袋やサングラスを着用するのも効果的です。

「ビワイチは基本的に琵琶湖を半時計回りに走ります。自転車は左側通行なので交差する道路も比較的少なく、常に琵琶湖側を走ることができます。止まるときは、先に左足をペダルから地面に下ろすことが大切です。バランスを左に傾ければ、車道側に倒れることを防いでくれます。
赤信号などで停止中は、サドルから一旦お尻をおろしましょう。長時間走っているとお尻が痛くなりますよね。足でバイクを挟んで固定すれば、手を放して伸びをすることもできます。体勢を変えて体をリラックスさせましょう。

休憩やトラブルのときに覚えておきたいのがこのブルーののぼり。県内には道の駅やホテル、コンビニなど約130ヶ所の『サイクルサポートステーション』があります。

ダイエットや趣味にも!自転車は年令問わず楽しめるスポーツ

自転車は正しい方法を取り入れれば、親子でも定年後でも、誰もが気軽に楽しめるスポーツ。足で漕ぐので下半身だけの運動に思われがちですが、バランスをとるために腕や上半身にも負荷がかかっているので、れっきとした全身運動になります。ダイエットなど健康目的に自転車を始める人も多いそう。

「“無茶をしない”“美味しいものを食べる”ことがビワイチを楽しむポイント。できることなら一週間かけてビワイチしたいんですよね」と笑う田中さん。一週間かけて楽しめるほど琵琶湖の周囲には魅力がいっぱいなんですね。ただ一周するだけなら1泊2日でも回れますが、観光を楽しむなら3日以上かけるほうがおすすめだそう。

最後にルートを決めるポイントを教えていただきました。「米原をスタートにすると、対岸の高島にサイクリスト向けの宿が充実しているので良いですよ」と田中さん。夕暮れの走行は危険なので、暗くなる前にたどり着ける高島で、余裕をもって宿に入って身体を休めることができます。
『米原レンタサイクルステーション』がある米原駅は県内で唯一新幹線の泊まる駅。県外からビワイチを楽しみに来る人も多いそうです。

ビワイチを走り切った人が口を揃えて語るのは「日本一の琵琶湖を走り切った達成感。」日本一にチャレンジしたい欲望は、じつは誰もが持っているものではないでしょうか。
滋賀の自然とその魅力、サイクリングの楽しみを全身で体感してみて下さい。

しがスポーツナビ!YouTubeチャンネル

「ビワイチ」の魅力を動画でも!ビワイチ初心者の方にも。サイクリング初心者が知っておきたい5つのことをご紹介します。

【しがスポーツ大使】琵琶湖を一周サイクリング!初心者が知っておきたい5つのこと
(YouTubeへ外部リンク)

お問い合わせ

びわこ一周レンタサイクル 米原駅サイクルステーション

住所

JR米原駅東口(近江鉄道改札付近)

電話

090-3863-8453

営業時間

9時00分~17時00分

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他にもあります!ビワイチをサポートする団体

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びわポタ・サイクリング(外部サイトへリンク

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ビワイチサイクリング(外部サイトへリンク)

プラスサイクル(外部サイトへリンク)

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