#012 滋賀レイクスターズ×光泉高校男子バスケットボール部

#012 滋賀レイクスターズ×光泉高校男子バスケットボール部

緊張しつつも期待大

2018年11月。滋賀レイクスターズと光泉高校男子バスケットボール部との合同練習が行われた。
光泉高校は今夏に4年連続14回目のインターハイ出場を果たした強豪校。2012年度には冬の全国大会ウィンターカップでベスト8にも入っている。OBには日本代表経験者の中東泰人(B1名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)や横江豊(B2バンビシャス奈良)らBリーガーもいる。湖国の高校バスケをひっぱる存在だ。

バスで光泉の選手たちが到着
高校生とはいえ、190cm以上の選手も。
緊張しながら体育館の開場を待つ高校生たち

当日は新チーム(1・2年生)の17名が滋賀レイクスターズとの合同練習に参加。チームの司令塔・稲垣くん(2年)は「プロ選手と練習するのは初めて。緊張していますが、楽しみです」と笑顔をのぞかせていた。

写真左から稲垣くん・大西くん・外川くん(全て2年)
体育館の中に入るとレイクススターズの選手たちが練習中。緊張感が漂う。
準備OK挨拶をして練習開始!

激アツの3ポイントシュート対決

練習会の前には光泉部員たちの緊張をほぐすために、3対3の3ポイントシュート対決も行われた。滋賀レイクスターズの選抜メンバーはキャプテンの狩野祐介、鹿野洵生、二ノ宮康平の3選手。一番手の鹿野選手は「後ろに二ノ宮選手、狩野選手が控えているので、自分はわざと外して、接戦にしようと思った(笑)」と軽い気持ちで挑んだ。だが、徐々に闘志に火がついてしまった鹿野選手。しっかりシュートを決め、「シャァァァ!!!」と叫ぶ場面も…。狩野選手も「プロとして、高校生には負けられないですよね」と、最初から本気モードで勝負していた。
また、二ノ宮選手はこの対決にほかの2選手とは違う感情を持っていた。東京・京北高校(現東洋大学京北高校)時代に、実はインターハイで光泉と対戦している。「あの時は光泉に負けて悔しい思いをしました。だから、個人的には今回の3ポイントシュート対決はリベンジマッチでしたね(笑)」。
結果は滋賀レイクスターズがプロの意地をみせて3連勝。二ノ宮選手は高校時代の雪辱を果たした。

負ける訳にはいかないレイクスターズ選抜、光泉高校3連戦

結果は、プロの実力を見せてレイクスターズ選抜の全勝!
接戦しただけに、悔しい光泉選手たち

“これから”に役立てたい

3ポイントシュートの後は、滋賀レイクスターズの根間洋一アシスタントコーチ(AC)による練習会が開かれた。
根間ACは滋賀レイクスターズユースチーム(U15)の設立にも深く関わってきた人物。この練習会では「シューティング系のメニューを紹介しました」と、話を続ける。「1人の選手がドライブで仕掛けた後、周りの選手たちはどこにポジションを取ればいいか。より攻撃に厚みを出すためのメニューです。レイクスターズU15でもやっているメニューですが、ぜひ光泉の選手たちにも持って帰ってほしいと思ってこれを選びました」
193cmの川島くん(2年)は「ゴール下で自分がどこにポジションを取れば、より周りの選手を活かすことができるか。細かい部分も教えていただいたので、今後に役立てたいと思います」と目を輝かせていた。

滋賀レイクスターズの根間洋一アシスタントコーチと一緒に
スピーディーな連携プレーに光泉の実力を感じる
右の写真は193cmの川島くん(2年)

ダンクのコツは“スクワット”

全体練習の後、ダンク対決も行われた。対戦したのは196cmの紺野ニズベッド翔選手と186cmの松岡くん(1年)。その差は10cm。中学3年の時にダンクを決めたことがあるという松岡くんだが、「紺野選手のダンクは高さも迫力もあった。対決というよりは、紺野選手にダンクを教えてもらっていた感じです(笑)」と話す。
紺野選手によるとダンクを磨くには「スクワットと縄跳びがいい」とか。
「高校1年の頃はギリギリでダンクができるレベルだったけど、スクワットと縄跳びを続けていたら高校2年には自然と試合でダンクを使えるようになっていました。ジャンプのタイミングや跳躍をはじめる場所などは人によって感覚が違うけれど、ダンクの基本はやっぱりジャンプ。それを磨くのが上達の最短距離だと思います」
まだ高校1年の松岡くんは伸びしろたっぷり。この出会いを機に、さらなる成長を目指してほしい。

196cmの紺野ニズベッド翔選手と186cmの松岡くん(1年)

最後に・・・

通常は、試合会場でしか見ることのできない憧れの滋賀レイクスターズの選手たちとの合同練習。
光泉高校の選手たちは、そんな憧れの選手たちと同じコートに立ち、同じリングへシュートを放った。
だからこそ感じたプロ選手の凄いシュート力、凄いジャンプ力、凄いスピード…..。
これからのバスケットボール人生の中で、体感したプロ選手の凄いプレーを目指し成長してほしい。
またレイクスターズと共に滋賀県のスポーツを盛り上げていただきたい。

しがスポーツSTORY一覧へ