ライブ会場のような盛り上がり!“沸騰現場”が楽しいエンタメ性に溢れた「B.LEAGUE」
滋賀のさまざまなスポーツシーンを紹介する「しがスポーツSTORY」。
第六回目は、プロバスケットボールチーム「滋賀レイクスターズ」のホームゲーム観戦で、スポーツを「観る」楽しみを探ってみました。
「野球やサッカーは観に行く機会もあるけど、バスケットボールのルールがよくわからない。そもそもスポーツ観戦をしたことがない…」。
そう感じた人にぜひ知ってほしい!
プロバスケットボール「B.LEAGUE」は、ルールを知らない人でもファミリーでも楽しめる、スポーツ観戦初心者におすすめの「観る」エンターテインメントでした。
県を代表するプロスポーツチーム「滋賀レイクスターズ」
2016年秋に開幕した「B.LEAGUE」。
滋賀県大津市を本拠地とする「滋賀レイクスターズ」、通称「レイクス」は、その1部リーグ「B1」で戦っています。
「B1」に属するのは全国で18チームだけ!そのひとつが滋賀のチームだと考えるとなんだか誇らしいですね。
Bリーグ初年度はレギュラーシーズン終盤に、怒涛の6連勝で最下位からのミラクル脱出を果たし「B1」残留を決めました。
2年目となる2017-18シーズンも後半戦がスタート。今後の順位が気になるところです。
食べて、買って、遊んで!お祭り気分で楽しめる試合会場
レイクスのホームアリーナは大津市にある「ウカルちゃんアリーナ」。
アリーナにブルーの横断幕が張られた日が、ホーム戦開幕の合図です。
開場前だというのにアリーナ前にはすでに入場を待つ人の列も!みなさん試合開始が待ちきれない様子です。
会場に入ると屋台が並んでいます!
選手とのコラボメニューや、グッズ販売、当日限定のイベントなど…。
ただ試合を「観る」だけでなく、「食べる」「買う」「遊ぶ」楽しみもあります。
取材日は秋の火災予防運動にあわせて大型消防車が展示されていたり、レイクスマスコットキャラ「マグニー」とじゃんけんするとプレゼントがもらえるキッズ限定企画があったり。
Bリーグの中でもファミリー層の観戦が多いというレイクス。
毎試合ごとに趣向を凝らし、お祭り感覚で楽しめる工夫をされているそうです。
選手との距離感が近い!
試合開始1時間前になると、ウォーミングアップに選手が入場してきました!
1階席ならコートはすぐ目の前。2階席からでもとても選手を近くに感じます。身長2m超えの外国籍選手が目の前に立つと、その迫力に圧倒されます!
試合前の会場を盛り上げてくれるのは、アリーナDJの仙石幸一さんの軽快なトーク。
ここでレイクスチアリーダーズのメンバーと一緒に「GO!レイクス!」などの応援のコールを練習し、テンションがあがってきました。
照明が落とされ、試合直前の会場を盛り上げるのはレイクスチアリーダーズの磨き抜かれたパフォーマンス!
照明や音楽で盛り上がれるのがアリーナ観戦の魅力。
なんだかライブ会場みたいです!
最後まで目が離せない、劇的な展開に!!
試合は1Q(クォーター)10分×4Qで1試合。
2Qと3Qの間には、約20分の休憩(ハーフタイム)があります。プレー中以外はタイマーが止まるので、1試合はおよそ2時間ほどです。
攻守がめまぐるしく入れ替わるのがバスケの特徴。
攻撃中には決まった音楽と掛け声があり、チアが扇動してくれるままに「GO!レイクス」と声をだして盛り上がります!守備のときにも「ディーフェンス」と、みんなで声を合わせて応援!
曲が切り替わるたびにハラハラドキドキ、思わず応援の声にも力が入ります。
滋賀出身ミュージシャン・T.M.Revolution西川貴教さんの『HOT LIMIT』が流れると、みんなでブルーのタオルを左右に揺らし、ノリノリに♪
音楽にのって応援するので、ライブ会場のような盛り上がりや一体感が味わえます。
試合に集中してみると、さすがプロの試合!
そこを通すのか!と驚くような絶妙なパス回しや、ここ一番にスパッと決まるスリーポイントシュート、リングが揺れる大迫力のダンクシュートまで、見事なプレーの連続にすっかりバスケの虜に。
そして残り時間ぎりぎりまで勝負の行方がわからないのもバスケットボールの醍醐味。
この日はレイクスが3Qから怒涛の追い上げをみせ、4Q終了間際に59-59の同点に追いつき試合は延長戦に!
緊迫した展開…。
抜群のスピードを持つ司令塔の並里成選手がボールを持つと、一瞬も目が離せません!
最終的に延長戦をレイクスが制し、勝利を手にした瞬間、会場は歓喜の渦に包まれました!
試合のスピード感や緊迫した展開に、すっかりバスケに魅了され、大興奮の2時間となりました。
会場を盛り上げるキーマンに聞く!バスケ観戦の魅力
あレイクスアリーナDJの仙石幸一さん。
今年で10周年を迎えるレイクスの発足当初から関わっているDJです。
「バスケの魅力は0点ゲームがないこと!絶対に点数が入るから、声をあげて喜ぶタイミングが多い!だから単純に楽しめます」と力強く魅力を教えてくれました。
たしかに、細かいルールがわからなくてもリングにボールが入れば点数が入るというのは明確ですよね。
仙石さんは、ファールなどで試合がとまっても、細かいルールまではあえて説明しないそう。「はじめて見た人にもシンプルにわかりやすく感じてもらうため」と話してくれました。
「バスケットが浸透していなかった地に新しくプロチームが誕生したのが10年前。当時から比べるとBリーグもできて、バスケ観戦を楽しむ人が増えたと感じます。」
仙石さんのコールひとつで観客が一体となり、試合の流れをも変えてしまうことも。ホームゲームのカギを握る人物です。
「元気いっぱいの笑顔で試合を盛り上げているのはレイクスチアリーダーズのみなさん。
オープニングや試合中に多数のダンスパフォーマンスを披露。セクシーな衣装と、しなやかで力強いダンスで観客を魅了しています。
キャプテンのレイナさんは、「試合の展開を確認しながら、応援のコールを率先してだすのも私たちの重要な仕事。自分のコールに観客の声がかぶさってきて、会場が一体となったときが気持ちいいです」と話してくれました。
勝っている場面、負けている場面で会場に流れる曲は変わります。それを瞬時に判断して、率先して応援のお手本を示してくれるのがチアのみなさん。
試合の合間にはコート中央でパフォーマンスもこなし、最後まで休む間もなく笑顔で動き続ける姿、まさにプロフェッショナルでした!
これまでは表舞台でレイクスを支える人を紹介しましたが、裏で支えている人もいます。
ボランティアスタッフの石田さん。バスケ部だった娘さんと試合を観にくるうちに、ボランティアに参加するようになったそうです。
「会場が汚れていたりしたら楽しい気分も台無しになるじゃないですか。観に来た人が最後まで楽しく帰れるように、おもてなしの気持ちでやっています。」
仕事は、会場の座席イス並べ、パンフレットの袋詰め、チケットチェック、会場清掃・案内など様々。参加回数に応じて観戦チケットがもらえたりするそうです。ボランティアを通して顔見知りも増え、月に1~2回楽しく参加しているそう。ここにはスポーツを「支える」楽しみもありそうですね。
バスケを軸に“楽しめる”工夫が随所に!
今回取材をしてみてわかったのは、Bリーグにはバスケというスポーツを軸に、さまざまな切り口で楽しんでもらおうとする工夫が随所にあるということ。
アリーナならではの音楽や照明を使った効果的な演出で、観客の一体感が強く感じられる気がします。
滋賀レイクスターズは、今季はクラブ創設10周年という節目の年!
大手企業スポンサーがつき有名選手を多く擁するチームとは違い、地元の応援をうけ地域密着型で頑張ってきたチームだけに、応援したくなる気持ちが湧いてきます。
対戦相手として、日本代表や元NBAなどのスター選手が滋賀にやってきてくれるのも嬉しいですよね。
“沸騰現場”が楽しい「B.LEAGUE」で、滋賀を代表して戦う選手に熱い声援を送ってみませんか?
お問い合わせ
滋賀レイクスターズ
住所
大津市におの浜4丁目7-5
電話
077-527-6419
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