#015 山本幸輝 ラグビー代表チームソング『ビクトリーロード』で⽇本をひとつに!

ラグビー代表チームソング『ビクトリーロード』で⽇本をひとつに!⼭本幸輝10問10答

2019年秋、「ラグビーワールドカップ2019」の開催で、日本中がラグビー熱に沸きました。
「ジャッカル」「ONE TEAM」「笑わない男」など、ラグビーに関連する流行語もたくさん生まれています。
そのさなか、誰もが一度は耳にしたのがこの歌ではないでしょうか?

♪ビクトリ~ロ~ドこの道~ず~っと~ゆけば~
最後は~笑える日が~くるのさ~ビクトリ~ロ~ド♪

ラグビー日本代表が円陣を組み、カントリーロードのリズムに合わせて大声高らかに歌うチームソング『ビクトリーロード』。
応援にかけつけたファンも一体となり、スタジアムが盛り上がりました。
この『ビクトリーロード』を作詞したのが、滋賀県出身のラガーマン・山本幸輝選手です。

しがスポーツ大使でもある山本選手ってどんな人?『ビクトリーロード』の誕生秘話など交えながら、山本選手に10問10答をぶつけてみました!

日本代表通算7キャップ。屈強な肉体を武器にラグビートップリーグで戦う

(写真提供:ヤマハ発動機ジュビロ)

まずは、山本選手をご紹介。
野洲市生まれ。野洲中学校2年の終わりに野球部からラグビー部へと転向し、ラグビーを始めました。中学3年生で身長178cm・体重98kgと、当時から体格には恵まれていたそう。

その後、八幡工業高校を経て近畿大学へ。大学4年のときにはチームの副キャプテンを務め、ジュニアジャパンにも選出されました。
卒業後、「ヤマハジュビロ磐田」に所属し、現在はチームを引っ張る中心的存在として活躍しています。

日本代表デビューは、2016年11月のアルゼンチン戦。それ以降も、7試合、代表入りを果たしています。

今回のワールドカップのメンバーを決める代表合宿にも、大会直前まで参加していました。
惜しくも、メンバー入りすることはできませんでしたが、『ビクトリーロード』は2月の代表合宿中に誕生したチームソングです。

むちゃぶりから始まったチームソングづくり。その歌詞に込めた想いは?

きっかけは、「ONE TEAM」を掲げるジェイミージョセフ監督の提案でした。

山本:チームがひとつになれる歌がほしいと監督からチーム全員になげかけがあったんですよ。で、キャプテンのリーチから「こうき手伝って」と言われたんで「あぁ、いいですよ」って感じで。手伝うつもりはしてたんですけど、その後なにかアクションがあるわけでもなくて、「いつやんのかな?」なんて思ってたんですよ・・・。
そしたら、何気なく目にした記事でリーチが「チームソングは山本こうきに託してるから大丈夫」とか言ってるし。「いやいや、聞いてないし!」と思わず突っ込みましたけど、そこは自分を信頼して託してくれてるんやと思いなおして、焦りながら作りましたよ(苦笑)

山本:選曲が一番悩みましたね。チームには外国籍の選手も多いし、誰でも知ってる歌で、口ずさみやすいものを探すのに苦労しました。1週間くらい悩んで、ひらめいたのが「カントリーロード」。元の歌詞に出てくる「この道、ずっと行けば」っていうのが、そのときの自分たちにすごいリンクしたんですよ。

♪ビクトリーロードこの道ずっとゆけば最後は笑える日がくるのさビクトリーロード♪

このときの合宿は、ただひたすらに走り込み、体を鍛えるハードな練習が続いていました。つらくて、先が見えなくなるような過酷な練習の日々。でも、信じて進めば、その先に笑える日がくる、厳しい状況下の自分たちを励まし、奮い立たせる想いを込めました。

山本:発表したときはみんなから「ナイス!」って言ってもらえて。けど、まさかこの歌がここまで有名になるとは思ってませんでしたね。こんなことなら歌詞の2番や3番も作っておけばよかった(笑)

チームのムードメーカーとして、仲間とともに厳しい練習を乗り越えてきた山本選手でしたが、最後、31名の代表メンバーには入れませんでした。

ワールドカップでの日本代表の活躍ぶりをどんな気持ちで見ていたのでしょうか?素顔の山本選手がもっと知りたくて10問10答形式で話を聞いてみました。

はにかんだ笑顔が素敵な山本選手の10問10答

Q1.「ワールドカップ2019」日本代表の活躍を振り返っていかがですか?

「ほんとに日本全体が盛り上がっていって、すごく楽しい大会になったと思います。1戦、1戦、日本代表がいままで準備してきたことを出しきって勝利してくれて、みんなでビクトリーロードを歌ってくれたことが本当に嬉しかったです」

Q2.大会直前、日本代表から落選したときはどんな気持ちでしたか?

「やっぱりW杯メンバーに入るっていうのを目指してずっとやってきたので、悔しい気持ちはあったんですけど、自分がやれることはやりきったと言えるので、後悔は全くなくて、選ばれた代表メンバーの活躍を祈ってました」

Q3.山本選手が作詞した「ビクトリーロード」に込めた想いは?

「みんながひとつになることを第一に思って作った歌なんですけど、大会を通してチーム全員だけでなく、日本中がひとつになれたようで嬉しく思います」

Q4.ラグビーを始めたのはいつですか?

「中学校2年の冬にそれまでやってた野球をやめて、ラグビー部に入らせてもらいました」

「高校のときは、毎日100本のスクラムが日課やったんですけど、体感的にはあのときのスクラムが一番きつかった。体格差のある3年生に何度も挑むんで、身も心もボロボロですよ(笑)」

Q5.ラグビーの魅力はどんなところにあると思いますか?

「今回のW杯でみなさんも感じてもらえたかと思うんですけど、たくさんの国の人が熱中するスポーツです。チームの中にも色々な国の選手がいて多様性があって、いろんな文化に触れ合えるというところが魅力ですね。
試合では、大の大人の男が本気でぶつかりあうとことかも見てもらえれば」

「僕がずっとやってるプロップというポジションは、体格や力はもちろん、自分の身体を自分で操れることが大事で、どんなときでも自分のしたい方向に力を発揮できるようにするのがすごく大事なんです」

Q6.好きな食べ物はなんですか?

「王道ですけど、焼き肉とかお寿司とか、これからの季節は鍋もたくさん食べたいですね。プロフィールには好きな食べ物をハンバーグと書いてるんですけど、高校卒業するまで実家で作ってもらってたハンバーグがおふくろの味です」

Q7.休日はどんな風に過ごしていますか?

「チームメイトで集まって楽しく食事したり、静岡県の海辺のカフェでコーヒー飲んだりします」

Q8.滋賀に戻ったときのお気に入りの場所はありますか?

「やっぱり地元の野洲ですね。人が温かくて、野洲に帰るとほっこりします。
野洲駅北口に『とくや』っていう料理屋があるんですけど、中学校の同級生で一緒にラグビーやっていた友だちがやっている店で、魚もおいしくておすすめです(笑)」

Q9.これからやってみたいことはありますか?

「これまで一生懸命選手としてやってきて、もちろんこれからもやっていくんですけど、ある程度の年齢にもなってきたので、次世代の日本代表を狙う選手たちに指導とかもできればいいなと思います」

Q10.滋賀県のファンにメッセージをお願いします

「滋賀県のみなさんいつも応援ありがとうございます。これからもしがスポーツ大使として、滋賀県でもよりラグビーが盛り上がっていくように頑張ります」

(写真提供:ヤマハ発動機ジュビロ)

日本代表を目指せる滋賀出身の選手はまだ少なく、ラグビー界で滋賀出身というと少し下に見られるようなこともあったとか。でもそれが逆に力になったと話す山本選手。
滋賀を誇りにこれからもラグビーのトップリーグで戦っていきます。
今後の活躍にも期待しましょう!

しがスポーツナビ!YouTubeチャンネル

山本選手の10問10答は、しがスポーツ大使のメッセージ動画からもご覧いただけます。

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ラグビー山本幸輝選手/10問10答【しがスポーツ大使】

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